掃除は簡単?

餅は、餅屋に」という言葉があります。

 

自分で工夫してやるのも悪くはないが、大方はプロに任せておいた方が物事はうまくいくものだという諺なのですが、現在の掃除に関して考えてみると「それは当たっている」と思います。

 

半世紀前の掃除にはプロじゃなければ手が出せないような複雑なものはあまりありませんでした。しかし時代は進み、現在の私たちの生活には複雑なものが溢れかえっています。


携帯電話やパソコンなどは、カヴァーを開けただけで「保証対象外」にされてしまいますし、その他にもコンピューター制御の様々な機械が、日に日に増えています。エアコンはもちろんのこと、お風呂やトイレにもコンピューター制御の複雑な機械は使用されています。


つまり、掃除の仕方も「昔ながら」では通用しないところが出てきているのです。素人では手が出せないような分解清掃を行うしかない「自動クリーニング機構」を搭載したエアコンや感知センサー式家電も多く登場して広く普及しています。しかし残念ながら「便利さの陰には、不都合なこと」が隠されているようで、それらは日常のメンテナンスをFreeにしてくれる代わりに、2~3年で十分な機能を発揮できなくなってしまい、大きなメンテナンスを要求してきます。その取扱いマニュアルに「定期的にプロのメンテナンスを行ってください」という説明を見つけた方も少なくないはずです。

 

このような時代にあっては、自分の得手不得手を考えたり、時間の有効な使い方を気にされる人々の「お金はかかるが、プロに掃除を依頼する」という考えは、今の時代ならではの「餅は、餅屋に」という選択なのかもしれません。