お片付けのヒント

溜め込む一方では、片付けの限界はいずれやってきます。


収納できる場所がある限り捨てない習慣を続けているとやがて、お住まいの主人は人間ではなく物になってしまいます。


使わない物のために家賃を払い続けることは、あまりお勧めできません。


要らないものを見極めて、一日一つの断捨離ができたら、一か月で三十個ものモノが整理できることになります。


「これは人間の生活にあって当然でしょ!」なんて考えで、予想買いをしていませんか?


自分にとってなくて困るものと、他人の生活の足並みを揃える必要はないと思います。


例えば、「そのマガジンラック、本当に必要ですか?」という風に考えてみてください。


雑誌を整理するのは良いのですが、ラックを常に置いておく場所が必要になるほどですか?


そのラック自体が邪魔になったりしたことはないですか?


在るので使っているけど無くても不便はないというものは、意外と少なくありません。


また、掃除し続けることに耐えられる商品か、そうでないのかも片付けの判断材料となります。


使えば汚れるというのは当然のことですから、メンテナンスが容易で掃除も楽なものを生活の相棒に選ぶべきです。


家で過ごす時間、例えば10時間ならその時間を快適にするために「1日5分の掃除」を決めて行えば、ずいぶんと部屋の中が過ごしやすくなってくるはずです。


お風呂できれいさっぱりになる前の5分間をクリーニングタイムと決めて、気になるところをキレイにしてみる、そんな習慣がつけば、きっと生活にも素敵な変化が現れてくるはずです。


さて、肝心のお片付けのヒントです。


「収納は、満杯になるまでが限界値だという考えを捨て、8分目が限界だと心得る」ということをお伝えいたします。


一度満杯にしてしまうと、取り出すときに窮屈な思いをせねばならないので、やがてその中から物を取り出さなくなってしまうのが人の常です。だから、使うために取り出すことを考えると収納の限界は8分目あたりに考えておいた方が良いのです。今後のお片付けの際には、是非8分目収納をお試しください。